For Cats / In Development
JINにゃんサイン
家庭で、猫の尿の反応を観察する開発中のツールです。
JINにゃんサインは、ご家庭で採取した猫の尿を専用シートへ滴下し、吸収のされ方や色の現れ方などの反応を観察するために、JIN活研究所が研究・開発を進めている観察補助ツールです。
動物病院で病気を診断するための検査ではありません。
飼い主さまが日頃から猫の尿に関心を持ち、「いつもと違うかもしれない」と感じた場合に、獣医師への相談につなげることを目指しています。
開発を始めた理由
猫の腎臓の変化は、初期には目立った症状として現れないことがあります。
食事をしている、歩いている、毛づくろいをしているなど、普段どおりに見えていても、身体の中の状態まで外見だけで判断することはできません。
一方で、猫を動物病院へ連れて行くことや、検査に必要な尿を採取することが、猫と飼い主さまの負担になる場合もあります。
そこで、普段使用しているトイレを通じて尿に関心を持ち、家庭で変化を観察できる方法の研究を始めました。
家庭で診断する仕組みをつくることではなく、飼い主さまが小さな変化に気づき、必要な相談や検査へ進むためのきっかけを増やすことが開発の目的です。
専用シートに現れる反応を観察します
JINにゃんサインでは、猫の尿が専用シートに触れた際の吸収のされ方や、時間の経過によって現れる色などを観察します。
猫の身体の状態や動物病院での検査結果などが分かる尿を用いて、どのような条件で、どのような反応が見られるのかを確認しています。
見た目に違いが現れたという事実だけで、猫の健康状態との関係を判断することはできません。
反応を確認した尿について、採尿時の猫の状態、血液検査や尿検査の結果、採取方法、保管方法などを可能な範囲で確認し、データを蓄積しています。
Test Conditions
使用条件による違いを確認しています
尿やシートの反応は、さまざまな条件の影響を受ける可能性があります。現在、主に次のような条件を記録しながら検証しています。
冷蔵保存や長時間の保管によって、尿中に沈殿物が生じたり、シートへの吸収や反応が変化したりする場合があります。
そのため、古い尿や保管条件が不明な尿で確認した反応を、新鮮な尿と同じ条件の結果として扱うことはできません。
使用できる尿の条件や確認する時間を定めるために、条件をそろえた試験を繰り返しています。
一度の反応だけで判断しません
一回の使用で現れた反応だけから、腎臓病の有無、病名、進行度などを判断することはできません。
特定の反応が現れた場合も、それだけで腎臓に問題があると判断することはできません。
反対に、気になる反応が現れなかった場合も、腎臓や身体に問題がないことを保証するものではありません。
猫の普段の様子、飲水量、尿の量や回数、食欲、体重、活動量などと合わせて観察し、気になる変化があれば獣医師へ相談してください。
反応の確認方法を分かりやすくします
研究・開発では、反応そのものだけでなく、飼い主さまが迷わず使用できるかどうかも確認しています。
尿をどこへ滴下するのか、どの程度の量が必要なのか、どの時点で反応を見るのか、使用後にどのように記録するのかなど、家庭で扱ううえで必要となる手順を検討しています。
「陽性」「陰性」など、病気の有無を連想させる表現ではなく、シート上に現れた反応をそのまま記録できる案内を目指しています。
Records
動物病院へ相談する際の記録として
普段と異なる反応が見られた場合は、次のような情報を記録しておくと、動物病院へ相談する際の参考になります。
JINにゃんサインの反応だけを見せるのではなく、猫の普段の様子や過去の検査結果と一緒に伝えることが大切です。
動物病院の検査に代わるものではありません
JINにゃんサインは、動物病院で行う診察、血液検査、尿検査、血圧測定、画像検査などの代わりとなるものではありません。
結果をもとに、飼い主さまの判断だけで薬、点滴、療法食などを中止・変更しないでください。
気になる反応が見られた場合は、それが何を意味するのかを家庭で決めるのではなく、猫の様子や記録とともに獣医師へ相談してください。
モニターテストを通じて検証しています
実用化に向けて、飼い主さまのご協力によるモニターテストを行っています。
シートに現れた反応だけでなく、採尿のしやすさ、尿の滴下方法、結果の分かりやすさ、シートの扱いやすさ、猫と飼い主さまの負担などについても確認しています。
モニターテストで得られた結果を評価する際には、可能な範囲で動物病院の検査結果、猫の年齢や体重、治療や投薬の状況、尿の採取・保管条件なども確認します。
想定どおりにならなかった結果も記録します
試験では、想定した反応が見られない場合や、同じ尿を使用してもシートごとに異なる反応が現れる場合があります。
反応が安定しなかった事例、確認する時間によって見え方が変わった事例、保管条件によって吸収のされ方が変わった事例なども、実用化へ向けた重要な記録です。
良好に見える結果だけを選んで紹介するのではなく、判断できなかった結果や、今後の検証が必要な課題も整理します。
ただし、研究・開発上の記録として使用できるのは、採尿条件や猫の情報、検査結果など、評価に必要な情報が確認できるものに限られます。
Current Status
実用化へ向けて研究と改良を続けています
現在は、シートの形状、使用する尿量、反応を確認する時間、保管条件、表示の読み取り方などについて検証と改良を進めています。
研究の進行に伴い、製品の形状、名称、使用方法、案内内容などが変更になる場合があります。
現段階では、JINにゃんサインによって疾病を診断できることや、特定の反応と腎臓病との関係が確立したとお伝えすることはできません。
開発状況や試験結果については、対象数、試験条件、確認できた内容、確認できなかった内容、現時点での限界を可能な範囲で明示して公開します。