Research
猫の尿に関する研究
日常の尿への気づきが、動物病院への相談につながります。
JIN活研究所では、猫の尿と、専用シートへ尿を滴下した際に現れる物理的・化学的な反応との関係について研究しています。
研究の目的は、家庭で腎臓病を診断することではありません。
日常の尿に関心を持つことで、飼い主さまが「いつもと違うかもしれない」と気づき、動物病院へ相談するきっかけをつくることです。
専用シートへの吸収と反応を確認しています
JINにゃんサインの研究では、猫の尿を専用シートへ滴下し、吸収されるまでの時間や、一定時間経過後にシートへ現れる色などを観察しています。
尿を提供した猫について、身体の状態、血液検査や尿検査の結果、採尿条件などを可能な範囲で確認し、シート上の反応との関係を検討しています。
見た目に違いがあったという事実だけで、猫の健康状態との関係が確認されたと判断することはできません。
異なる状態の猫から採取した尿を比較しています
比較試験では、検査情報などが確認できる複数の猫の尿を、できる限り同じ条件で専用シートへ滴下し、吸収のされ方や一定時間経過後の反応を比較しています。
一部の比較において、吸収されるまでの時間やシートに現れる色に違いが見られた事例がありました。
この比較内容の一部は、2026年8月に開催された第18回日本獣医腎泌尿器学会学術集会・総会の展示ブースで公開しました。
これは展示ブースで紹介した開発途中の試験であり、学会で採択された正式な研究発表や、疾病を判別できることを示す試験結果ではありません。
観察された違いだけでは診断できません
吸収や色の現れ方に違いが見られたことだけで、腎臓病の有無、病名、進行度などを判断することはできません。
比較に使用した尿の数や条件には限りがあります。
食事、飲水量、薬、尿の濃さ、採尿方法、保管時間、保管温度、尿中の沈殿物などの影響を受けている可能性もあります。
今後、対象数を増やし、さまざまな状態の猫の尿で検証を重ね、反応の再現性、使用条件、表示の読み取り方などを確認する必要があります。
Monitor Test
モニターテストを行っています
実用化に向けて、飼い主さまにご協力いただくモニターテストを実施しています。
家庭で採取した猫の尿を用いて、専用シートの反応だけでなく、次のような内容も確認します。
提供いただいた情報を研究資料として評価する際は、可能な範囲で動物病院の検査結果、猫の年齢や体重、使用している薬、採尿・保管条件なども確認します。
反応が安定しなかった事例も記録します
同じ尿を使用した場合でも、滴下量、滴下位置、シートの状態、確認時間などによって、反応にばらつきが生じる可能性があります。
想定した反応が確認できた事例だけでなく、反応が異なった事例、吸収が不均一だった事例、色が確認できなかった事例も記録します。
結果がそろわなかった理由を確認し、シートの形状、使用条件、確認時間、案内方法などの改良につなげます。
尿の鮮度と保管条件を検証しています
尿は、採取からの経過時間や保管温度によって状態が変化します。
長期間保管した尿では、沈殿物が生じたり、専用シートへの吸収や色の現れ方が、採取から時間の短い尿と異なったりする場合があります。
冷蔵保管した尿を常温へ戻しても、沈殿物や尿の状態が元に戻らない場合があります。
家庭で使用できる条件を定めるため、採取後に使用できる時間、保管方法、使用前の温度、使用できない尿の条件などについても検証を進めています。
共同開発者と研究を進めています
JINにゃんサインの開発では、尿中D-アミノ酸に関する研究実績を持つ研究者を共同開発チームに迎えています。
猫の尿に含まれる成分と、専用シート上で観察される反応との関係について、物理的・化学的な両面から検討しています。
ただし、関連する研究実績があることだけで、JINにゃんサインの性能や診断への利用可能性が確立したことにはなりません。
JINにゃんサインについては、別の技術として試験と検証を行う必要があります。
じんにゃんチェックとの関係
尿中D-アミノ酸を測定する郵送サービス「じんにゃんチェック」は、Dアミノ酸ラボ株式会社が提供する研究・サービスです。
JIN活研究所の研究製品ではありません。
JINにゃんサインとは、提供元、仕組み、使用方法、確認する内容が異なります。
名称や共同開発者との関係だけで、同一の技術やサービスとして扱わないよう区別して掲載します。
実用化に向けて検証を続けます
JINにゃんサインは現在、家庭で猫の尿の反応を観察するためのツールとして実用化へ向けた検証を続けています。
反応の再現性、使用できる尿の条件、滴下方法、確認時間、保存方法、シートの形状、表示の読み取り方など、確認すべき課題が残っています。
現段階では、猫の腎臓病を判別または診断できる技術として確立したとお伝えすることはできません。
研究結果だけでなく、試験中に確認された課題、判断できなかった事例、仕様変更の理由についても整理し、公開できる範囲でお伝えします。
リンク先は林技研株式会社が2026年8月27日に発信したプレスリリース「研究・学会出展報告」(外部サイト)です。記事タイトルを商品の性能や診断精度の証明として表示するものではありません。