For Dogs / Daily Check
日常でチェックしたい変化
普段の様子を知ることが、変化への気づきにつながります。
次の項目は、腎臓病を家庭で判断するためのものではありません。
愛犬の「いつもと違う」に気づき、動物病院へ相談するときに、普段の状態や変化を具体的に伝えるためのチェック項目です。
水の飲み方
水を飲む回数が増えていないか、水の減り方が以前より早くなっていないか、夜間にも水を飲むようになっていないかを確認します。
反対に、水をほとんど飲まなくなった場合にも注意が必要です。
飲水量は、気温、運動量、食事内容などによっても変わります。一日だけで判断せず、普段との違いが続いていないかを観察しましょう。
多頭飼育では、どの犬がどのくらい飲んでいるのか分かりにくい場合があります。可能な範囲で、水飲み場の利用状況や一日の水の減り方を確認しておくと、相談時の参考になります。
尿と排尿の様子
尿の回数や量が増えていないか、反対に少なくなっていないかを確認します。
尿の色やにおい、血が混じっていないか、排尿しにくそうにしていないか、何度も排尿姿勢を取っていないかなども観察します。
これまでなかった排尿の失敗が増えた場合にも、身体の状態や生活環境に変化がないか確認しましょう。
尿の変化は、腎臓以外の病気や尿路の異常でも起こります。気になる状態が続く場合は、獣医師へ相談してください。
食欲と食べ方
食事を残すことが増えた、好きなものにも反応しなくなった、食べる速さや食べ方が変わったなどの変化がないか確認します。
食事の前までは来るものの食べずに離れる、食べる量に日ごとの差が大きくなった、食後に吐くことが増えたといった変化が見られる場合もあります。
食欲の変化には、口の中の状態、胃腸の不調、痛み、ストレスなど、さまざまな原因が考えられます。
食事量の低下が続く場合や、嘔吐を繰り返す場合は、早めに獣医師へ相談しましょう。
体重と身体つき
体重が少しずつ減っていないか、背中や腰まわりが細くなっていないか、筋肉が落ちたように見えないかを確認します。
毛並みや被毛の状態が変わっていないかも、日常観察の一つになります。
毎日見ていると、少しずつ進む体重や筋肉の変化には気づきにくいものです。
できるだけ同じ時間帯や条件で定期的に体重を測り、記録しておくと比較しやすくなります。
元気と行動
散歩へ行きたがらなくなった、歩く距離や速さが変わった、寝ている時間が増えた、疲れやすくなったなどの変化がないか確認します。
呼びかけや家族への反応、好きな遊びへの関心、階段や段差の上り下りなど、普段の行動との違いも手がかりになります。
年齢による変化に見える場合でも、体調の変化が関係していることがあります。
急な変化や、複数の変化が重なっている場合は、獣医師へ相談してください。
Keep a Record
記録しておくと相談に役立つこと
気になる変化があったときは、次のような内容を日付とともに記録しておきましょう。
毎日すべてを記録する必要はありません。
普段から確認しやすい項目や、気になる項目から無理なく続けてみてください。
Emergency
すぐに動物病院へ相談したい状態
様子を見続けず、速やかにご相談ください
尿がほとんど出ない、何度も排尿姿勢を取る、排尿時に強く痛がる、血尿が見られるといった場合は、緊急性の高い尿路の異常が起きている可能性があります。
繰り返し吐く、水も飲めない、急にぐったりした、ふらつく、けいれんしている、意識や反応がおかしい場合も、様子を見続けず、速やかに動物病院へ相談してください。
人用の薬、ブドウ・レーズン、不凍液など、犬の腎臓を含む身体に影響を及ぼす可能性のあるものを口にした場合も、自己判断で吐かせたりせず、直ちに動物病院へ連絡してください。
一つの変化だけで、腎臓病かどうかを判断することはできません。
毎日の生活の中で「いつもと違う」に気づき、その変化を記録して獣医師へ伝えることが、早めの相談と必要な検査につながります。