For Cats / Daily Check
日常でチェックしたい変化
トイレは健康の変化に気づく大切な場所です。
腎臓や尿路の状態は、飲水量や尿の変化として現れることがあります。
病気かどうかを家庭で判断するのではなく、その子の「いつもどおり」を知り、普段との違いに気づくことが大切です。
水の飲み方
水を飲む回数が増えた、水の減りが早くなった、これまでと違う場所の水を飲むようになったなどの変化がないか確認します。
反対に、水を飲む量が減っている場合にも注意が必要です。
飲水量は、気温や食事の種類によっても変わります。一日だけで判断せず、普段と比べて変化が続いていないかを観察しましょう。
尿とトイレの様子
トイレを掃除するときは、尿の回数や固まりの大きさ、色、においなどを確認します。
尿の固まりが以前より大きくなった、回数が増えた、何度もトイレに入る、トイレ以外の場所で排尿するなども、身体の変化を知らせる手がかりになる場合があります。
反対に、尿の固まりが小さい、排尿姿勢を取っているのに尿がほとんど出ていない場合にも注意が必要です。
多頭飼育では、どの猫の尿か分かりにくいことがあります。
可能な範囲でトイレの利用状況を確認し、それぞれの普段の状態を把握しておきましょう。
食欲と食べ方
食べる量だけでなく、食べ方の変化にも注意します。
食べる速度が遅くなった、好きなものだけを選ぶようになった、食事の前まで来ても食べずに離れる、食べ残しが増えたなど、小さな変化が見られることがあります。
吐く回数が増えていないか、食後の様子に変化がないかも確認しておきましょう。
猫は食事を取れない状態が続くこと自体が身体への負担になる場合があります。
食べる量が大きく減った場合や、まったく食べない状態が続く場合は、早めに動物病院へ相談してください。
体重と身体つき
毎日見ていると、少しずつ進む体重や筋肉の変化には気づきにくいものです。
背骨や腰骨が以前より触れやすくなった、抱いたときに軽く感じる、後ろ脚や腰まわりが細くなったなどの変化がないか確認します。
定期的に、できるだけ同じ時間帯や条件で体重を測り、記録しておくと比較しやすくなります。
毛づくろいと行動
毛づくろいをする回数が減った、毛並みが乱れるようになった、眠る時間が増えた、高い場所へ上がらなくなったなどの変化が見られる場合があります。
人との関わりを避ける、静かな場所に隠れる、遊びに反応しなくなるといった行動の変化にも注意が必要です。
こうした変化は腎臓以外の病気、痛み、ストレスなどでも起こるため、原因を家庭だけで決めることはできません。
Keep a Record
記録しておくと相談に役立つこと
気になる変化があったときは、次のような内容を日付とともに記録しておきましょう。
普段と違う排尿や行動が見られた場合は、可能であれば写真や動画も残しておきましょう。
Emergency
すぐに動物病院へ相談したい状態
様子を見続けず、速やかにご相談ください
何度もトイレに入るのに尿が出ない、少量しか出ない、排尿時に鳴く、血尿が見られるといった場合は、腎臓だけでなく、尿路に緊急性の高い異常が起きている可能性があります。
特に雄猫の尿道閉塞は、短時間で命に関わることがあります。翌日まで様子を見ることはせず、すぐに動物病院へ連絡してください。
急にぐったりした、繰り返し吐く、水も飲めない、ふらつく、けいれんしている、呼吸が苦しそう、意識や反応がおかしい場合も、速やかに動物病院へ相談してください。
一つの変化だけで、腎臓病かどうかを判断することはできません。
毎日の生活の中で「いつもと違う」に気づき、その変化を記録して獣医師へ伝えることが、早めの相談と必要な検査につながります。