For Cats / Health Checks

定期検査について

元気なときの数値を知ることが大切です。

猫の腎臓の変化は、見た目や行動だけでは分かりにくいことがあります。

症状が現れてから検査を受けるのではなく、元気なときから定期的に検査を受け、その子自身の基準となる数値を残しておくことが大切です。

一度の検査結果だけで判断しない

検査結果が基準範囲内であっても、腎臓に変化がないと断定できるわけではありません。

反対に、一度だけ数値が高かった場合も、脱水、食事、筋肉量、その日の体調などの影響を受けている可能性があります。

一回の数値だけで判断するのではなく、以前の結果と比較しながら、変化の傾向を確認していくことが重要です。

血液検査で確認すること

腎臓の状態を確認する血液検査では、BUN、クレアチニン、SDMAなどが参考にされます。

BUN クレアチニン SDMA

クレアチニンは重要な指標の一つですが、筋肉量や脱水などの影響を受けることがあります。

特に筋肉量の少ない猫では、腎臓に変化があっても数値が目立って上昇しない場合があります。

BUN、クレアチニン、SDMAなどを単独で見るのではなく、体重、身体つき、尿検査、血圧、これまでの検査結果などと合わせて確認することが大切です。

尿検査で確認すること

尿検査では、尿の濃さを示す尿比重、尿たんぱく、糖、潜血、沈渣などを確認します。

必要に応じて、UPC(尿たんぱく・クレアチニン比)や尿培養検査などが行われる場合もあります。

腎臓には尿を濃くする働きがあるため、尿比重の変化が身体の状態を考える手がかりになることがあります。

血液検査だけでなく尿検査を組み合わせることで、より多くの情報を得ることができます。

採尿や尿の保管方法によって結果に影響する場合があるため、採尿については動物病院の指示に従いましょう。

血圧測定も大切です

腎臓の変化と高血圧は、互いに影響し合うことがあります。

猫の高血圧は外見だけでは分かりにくく、目、脳、心臓などに影響を及ぼす場合もあります。

腎臓の数値が気になる猫やシニア期の猫では、血液検査や尿検査とともに、血圧測定についても動物病院へ相談しましょう。

体重と筋肉量も一緒に確認します

猫の体重が減っていないか、筋肉量が落ちていないかを確認することも大切です。

体重が大きく変わっていなくても、脂肪が増えて筋肉が減っている場合があります。

体重だけでなく、背骨や腰骨の触れ方、後ろ脚や腰まわりの筋肉なども継続的に確認してもらいましょう。

必要に応じて画像検査を行います

超音波検査やレントゲン検査によって、腎臓の大きさや形、結石、尿路の状態などを確認する場合があります。

どの検査が必要かは、年齢、病歴、症状、血液検査や尿検査の結果などによって異なります。

検査結果は保管して比較します

検査結果はその都度保管し、日付ごとに比較できるようにしておきましょう。

動物病院が変わる場合や、専門的な相談を受ける場合にも、これまでの検査結果が重要な情報になります。

血液検査、尿検査、血圧、体重、食事、薬、栄養補助食品などを時系列で確認することで、基準範囲内の小さな変化にも気づきやすくなる場合があります。

検査の頻度は獣医師と相談します

必要な検査の種類や頻度は、年齢、体調、持病、これまでの検査結果によって異なります。

シニア期に入った猫や、以前の検査で気になる数値があった猫は、どのくらいの間隔で検査を受けるべきか、かかりつけの獣医師へ相談してください。

「元気そうだから、まだ検査は必要ない」と考えるのではなく、「元気な今の状態を残しておくために検査を受ける」。

定期検査は、目に見えにくい変化に気づき、必要な相談や対応につなげるための大切な機会です。

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